VMAXを高価買取してもらうコツ
VMAXは、1985年に発売されたロードスポーツモデルです。ネイキッドとアメリカンの中間くらいのスタイルをしており、明確に分類できるカテゴリはありません。1200ccの初期型と1700ccの後期型が存在します。
水冷4ストロークV型4気筒エンジンに新機構のVブーストシステムを採用し、ドラッグレースで10秒台を記録するほどのポテンシャルを持っています。2017年8月に生産が終了しましたが、30年以上も販売され続けたロングセラーモデルですね。
日本はもちろん海外でも高い評価を受けており、中古車市場での人気も相当なものです。中古価格も高い水準をキープしているので、高額で売ることができるでしょう。海外からのニーズもありますから、買取相場が下がる心配もありません。
VMAXの買取相場
車種名 | 年式 | 走行距離 | 買取価格 |
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VMAX | 2017年 | 2,400km | 1,747,000 円 |
VMAX | 2015年 | 5,300km | 1,700,000 円 |
VMAX | 2010年 | 4,400km | 1,655,000 円 |
VMAX | 2004年 | 8,900km | 1,611,000 円 |
VMAX | 2005年 | 12,300km | 1,520,000 円 |
VMAX | 1995年 | 16,800km | 1,384,000 円 |
VMAX | 1999年 | 16,000km | 1,338,000 円 |
VMAX | 1990年 | 33,400km | 1,052,000 円 |
VMAX | 1991年 | 35,000km | 957,000 円 |
VMAXを高く売るポイント
ヤマハ・VMAXのスペック EBL-RP22J
生産期間 | 1985年〜2017年 |
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全長 | 2395mm | 車重 | 311kg |
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全幅 | 820mm | 燃料タンク容量 | 15L |
全高 | 1190mm | エンジン | 水冷4ストロークDOHC4バルブV型4気筒(P626E) |
シート高 | 775mm | 排気量 | 1679cc |
VMAXの最大の特徴としては、「Vブーストシステム」を搭載していることです。Vブーストシステムは、6,000回転以上になるとキャブレター下部のバルブが開き始め、1気筒当たりツインキャブの状態を作り出すことができます。
これにより、多量の混合気をシリンダー内部に送り込むことができ、驚異的な加速力を発生させるわけです。最高出力は145PSにもなり、当時の市販車で最大馬力となっていました。
低重心でアメリカンに近い形をしていますが、ドラッグレーサー並みの加速があるので海外から高い人気を集めています。
1985年の発売当初は輸出専用モデルだったので、逆輸入車として日本国内で販売されています。しかし、1990年に国内で750cc以上の販売が解禁されたので、日本国内仕様として正規販売されていますね。
ただ、自主規制として100PSまでの上限馬力があったため、国内仕様にVブーストは搭載されていません。なので、Vブーストの後付けキットなども販売され、それでフルパワーにするユーザーも多かったようです。
その後、2008年にはフルモデルチェンジを行って、排気量が1200ccから1700ccに拡大されました。
また、インジェクション化されたことでVブーストは廃止となりましたが、YCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)とYCC-I(ヤマハ電子制御インテーク)を搭載しています。
従来モデルではパワーにフレームが耐えられない懸念がありましたが、スポーツモデルの技術を応用したアルミフレームを採用しました。エンジンは小型化されて前輪寄りに配置されたので、重量バランスを最適化しています。
300kgを超える大柄な車体ですが、200馬力のエンジンを搭載したことで圧倒的な加速力があります。全ての回転域で爆発的に加速するので、そのスピード感に熱狂的なファンが付いていました。
高い品質管理が人気の秘密
国内での新車販売については、設備や販売実績などの条件をクリアしたVMAX取扱店のみに限られており、特別な研修を受けたVMAXアドバイザーによって管理されていました。
さらに、完全受注生産となっており、余った在庫が店頭に並ぶことも在りませんでした。これによって新古車が中古市場に出回ることが無く、ブランドイメージが保たれていましたね。
当時のヤマハの最高級車としての位置づけだったので、購入後3年間の無料アフターサービス、1年間の盗難保険の付帯などがありました。
ヤマハの最新技術を詰め込んだバイクなので、世界中に多くのファンが存在していますね。類似車種としてはホンダ「X4」がありましたが、圧倒的なブランド力のために世界的に支持を集めているようです。
経年劣化による錆や腐食がないかが高額査定のポイント
ヤマハのフラッグシップモデルであり、唯一無二のスタイルなので、買取相場はかなり高額になっていますね。なので、事故歴などが無ければ、それなりの金額は期待できるでしょう。
ただ、前期モデルの1200ccのタイプは、フレームの構造が弱くなっていて、経年劣化で錆や腐食が出ることがあります。ハードな走行をしていると歪んでしまっていることもあり、それだと査定が大幅に下がるので注意が必要です。
VMAXは、エアインテークやサイドカバーが、バフ仕上げされていてクリアメッキ仕様になっています。古い車体になると内部のアルミが腐食して、黒や白の斑点のようになることがありますね。
かなり見た目の印象が悪くなるので、錆び取り剤などで磨いておくようにしましょう。アルミが鏡面のように輝いていれば、高級感が増して査定に良い影響を与えるはずです。
30年以上の長い販売実績から、世界中に数多くの愛好家がいます。国内での人気はもちろん、海外での需要も高いので買取相場が下がることはありません。
2017年に生産が終了したことから、状態の良い車両はプレミア化して価格が高騰しています。なので、かなりの高額で売却できることがあるでしょう。
また、馬力制限のない逆輸入車だと、査定額はさらにアップするようです。唯一無二のバイクなので価値が下がることはありませんし、かなり高額で売却しやすいといえます。
交渉によっては破格の査定が出る可能性があるので、色々な業者で見積もりを出してみて価格の比較を行うようにしましょう。